とある獣医学徒の寝言

好きなものを垂れ流します

そろそろ僕のクリスマスにも革命が欲しい

今週のお題「クリスマス」に便乗して。

大学進学に伴いひとり暮らしを始めてからのクリスマスとその周辺の記憶と記録。

 

 

1年目: 記憶なし。twitterを遡ってみたらFacebookで出てきたAmazonの広告に「クリスマスは家でゲーム!」と煽られていた旨のツイートが見つかった。クリスマスに予定がないことがバレている、ともツイートしていたが、まあ別にこの頃はひとり暮らし1年目、焦燥感とかはなかったんだと思うし、特段思い入れもないということが全てを物語っているとも言える。

 

 

2年目: 予定がその日しか空いてなかったのと、コンテンツ性を求めて、表参道の歯医者で親知らずを抜いた。僕の親知らずは真横に生えていて、抜くとき麻酔もあまり効かず、しかも下顎だったので、痛すぎて気絶しそうになったことだけ鮮明に覚えている。というか実際一瞬目の前が真っ暗になった。そのせいで残り3本を抜く勇気が今でも湧かない。当時別のところに引っ越してまもなくで、近くのお店とかもよくわからなくて、最寄りのファミマでチキンと鍋焼きうどんを買って1人で食べた。これもなぜか覚えている。その後何年間かこの年のことをネタとして話していたが別に大してウケていない。

 

 

3年目: 年度はじめに付き合った人と6ヶ月足らずで別れ、相変わらず予定がなかった。当時神保町の古本屋で見つけた盆栽のジオラマみたいなのを作る雑誌に触発されて、サボテンの寄せ植えでも作ろうかと思って渋谷の東急ハンズに行った。当時東急ハンズの最上階とその下でサボテンも土も容器も全部買えたので、行ったり来たりしながらああでもないこうでもないと悩んでいると、金髪の髪の長い女性に話しかけられた。

女性「お兄さんもサボテンやられるんですか」

(サボテンを、やる・・・?)

僕「あ、いや、ちょっと始めようと思って」

女性「そうなんですか、私も興味あるんですけどよくわかんなくて」

お水とかってどれくらいあげればいいんですかね

(なぜ今から始めんとする人間に聞くのか)

僕「どうなんでしょう、まあサボテンですからそこまで気にしなくていいのかなって思ってますけど」

女性「(サボテンというか多肉を指差しながら)これとかってあんまり増えないんですかね?増えたらやだな

(ごめん全然知らん・・・)

僕「なんか株分かれたりしなさそうだから大丈夫なんじゃないでしょうか、あまりわからないんですけど」

女性「株?分かれる・・・?

 (・・・ごめんわからんし説明できんのよ)

僕「たぶん最近流行ってるしネットで調べればいろいろわかると思いますよー」

女性「そうですかー、お兄さんいくつですか

僕「(当時の年齢)歳ですね」

女性「なんだ一個下じゃーん、仕事なにやってるんですか

僕「学生です」

女性「すごーい、学生なのにサボテンやられるんですね」

僕「はあ、まあ・・・。年末年始暇なので・・・。」

 

多少の記憶違いはあるが、強烈な記憶として残っている。

その後お姉さんは夜の闇に消え、僕は家に帰ってせこせことサボテンを寄せ植えた。

僕の怠惰が災いして寄せ植えのうちひとつは早々に枯らしてしまったが、もうひとつは今でも(生きているのかわからぬ状態で)残っていて、それを見るたびその日に思いを馳せるのである。

 

 

4年目: 3年目に起きた諸々の出来事に伴い、気づいたらドルオタになっていたこの年。年始にはアイドル現場をあまり知らなかった私も、クリスマスの頃にはだいぶ染まり、この年のクリスマスは完全にオタクだった

12月24日、私はとあるキッチンスタジオにて、寺嶋由芙さんのオリジナルキャラクターである「だいふく」になぞられて寺嶋由芙さんとそのオタクのみなさんと一緒に大福を作って食べた。当時(今もだけど)知り合いもいないのですごく緊張したのと、なにより普段とは異なり一緒に作業したり話したりできる距離にいる推しにすごく緊張したのを覚えている。お土産やらプレゼント交換やら、充実したイベントだった。ピザの出前を頼んでいる人がいて、こんなに自由で愉快なのかと思った覚えもある。

12月25日はでんぱ組.incのサイン会に向かっていた。当時推しは夢眠ねむさんで、この日は予約したベストアルバムへのサインがもらえた。イベント場所が横浜・みなとみらいだったのだが、当時「逃げるは恥だが役に立つ」が空前のブームを巻き起こしており、劇中に出てきたみなとみらいの街並みを眺めながら写真を撮っていた。そしたらなにやら無性に悲しくなってきて、夜までいたら心がなくなると思ったのでそそくさと帰った。

 

 

5年目: 相変わらず人間関係は芳しくないので、今年も予定がないなあと思っていた。そしたら12月23日にハーフマラソンがあるので一緒に出ないかと先輩に誘われた。昔から長距離走は得意じゃないのだが前年の冬に少し走っていたので、「いけるんじゃないか、ものは試しだ」と思って軽い気持ちでエントリーしたが、マラソン前に全く練習できなかったので、痛い目をみた。

翌日の12月24日、私は全身の筋肉痛に咽びながら、単身有楽町のニッポン放送に向かっていた。中学生のときに爆笑問題カーボーイにハマって以来久しぶりに深夜ラジオの波が到来し、前年くらいからオードリーのANNを熱心に聴き始めていたのだが、そうしたらこの年はニッポン放送の恒例企画「ラジオチャリティー・ミュージックソン」のパーソナリティをオードリーがやるというではないか。しかも公開観覧があるということで、これに行かない手はないと思っていたのだ。僕が思っていたより公開観覧は人気があって(失礼)、ニッポン放送の外にまで列ができていた。観覧ができるスタジオはけっこうな地下にあるようで、階段にズラーっと列ができていて、全身筋肉痛の僕はひいひい言いながら階段を降った。しかも帰りは来た道を登らなければいけないと思うと絶望だった。階段で待っている間に梅沢富美男さんがゲストできていたコーナーが終わってしまい、残念ながら梅沢富美男さんをみることは叶わなかったが、オードリーの2人が目の前でラジオをしているという事実に、えも言われぬ満足感を抱き、募金をしてニッポン放送を出た。生で見る春日俊彰はゴツかった。そのあとペニンシュラ東京のクリスマスツリーの写真を撮って、都会のクリスマスツリーはおしゃれだなあなんて思って、帰路に着いた。

 

 

6年目: 大学の同期と集まることが決まっていたので、謎の作業欲に苛まれ、訳も分からずブッシュドノエルを作ってみんなに食べてもらった。あまりいい出来ではなかったが、喜ばれたので嬉しかった。生クリームの泡だてに、泡立て器がなかったのでわざわざ買いに行った。流石にハンドミキサーを買う気にはなれなかったので頑張って泡だてた。その旨を同期に話したら、「ハンドミキサーを持っていたから言われれば貸したのに、あともう引っ越しに際していらなくなるのであげるよ」と言われた。ということでこの年の年度末、同期からハンドミキサーを譲り受けたのだが、それ以降ケーキを作るメンタリティにはならず、まだ一回も使っていない。

 

 

7年目: 今年。どうにも予定はできない。最近よく一緒に遊んでいたひとにクリスマスの予定を聞いたら「平日だから」と言われた。言葉のまま鵜呑みにするほど鈍感ではない(と思っている)ので、そういうことなのだろう。僕はこれまでのクリスマスを思い返して、ブログを書いた

追記:夢眠ねむさんがバカリズムさんと結婚した。めでたい。